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2012年11月08日

木洩れ日の家で

木洩れ日の家で
  画像が無いので、代わりと言ってはなんですが、、、。



「木洩れ日の家で」


古い家に犬と暮す老婆の話だ。

見終わったとき「百年の孤独」のウルスラを思い出した。

世界中にウルスラはいて、

これはポーランドのウルスラの話。

時として、女の人には家が人生に相当する事がある。

その家に長く暮らし、喜怒哀楽を生きているうちに、

家そのものがその人の人生になっていく。

男の人にとっても同じだろうけど、

女の人の方が関わる時間が長いぶん、

愛着(執着)が大きいのかもしれない。

この主人公アニエラにとって家は彼女そのもの。

古かろうが、ボロと言われようが、

家は彼女の身体なのだ。

モノクロの画面もいい。

過去も現在も入り混じり、むしろ過去を懐かしむ晩年の、

その人の人生を眺めるようなモノクロの映像は、

すごくしっくりきた。

あと、数少ない登場人物の中でも、

フィラ(フィラデルフィア)という犬の素晴らしかった事!

アニエラとフィラのやりとりを見るのは、

とても楽しかった。

家に忍び込んで来た少年がものすごく狡賢い顔で、

こんな絵に描いたような顔の子がいるんだ、

と感心していたら、その子は「ドストエフスキー」と名乗り、

あだ名が「フヨードル」だからというのに大受けした。

アニエラの最後の決断も面白かった。

自分の人生、大切なものをちゃんと受け継いでくれる人に託し、

自分の人生を締めくくるというのはハッピーエンドだ。

それにしても、個というものを主体に生きる、

西洋人ならではの選択かもしれない。

大好きな映画のひとつだ。

アニエラを演じた女優は、映画を撮った時点で91歳だそう。

91歳の人があんなに軽やかに歩いている。

それに、とても可愛い!!感動した。

目指せ、軽やかで可愛いおばあさん!だわ。

    こねねこ








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Posted by ネコとウソ at 21:34│Comments(0)映 画
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