2010年01月05日
ローズ・イン・タイドランド
ローズ・イン・タイドランド
TSUTAYA DVD
プラス思考でいこうと
「あなたが寝てる間に」を期待して借りた?のだが、
そのシュールな箱絵に誘われてたのが間違いか、
そのまんま厄介な2時間を過ごす事となった。
「子供は純粋である」ということで
「そよ風さん」になっていられるなら、
この映画の少女も、
その自作ファンタジー(?)の中で
少女らしいドリーミーな世界を生きている
とうそぶく事も出来るかもしれないが、
実のところはヤク中のパパと、
ふしだらなママにネグレストされているのであって、
であるから首だけのお友達のお人形であり、
その大切なお友達との会話も少女らしいとはとても言えず、
大人の投げやりな会話になっている。
さらにその環境は捻じれたパパの過去にリアルに彩られた、
もうひとつの世界であり、
そこでも捻じれのまま受け入れられるという
皮肉ともつかない現実が
少女をさらに悪質なドリームへと誘い、
障害者空間(非日常?)でしか
そのリアリティを成就出来ないかのように振舞わされる、、、。
そしてその愛(セックス)は
ささやかなペニス(愛)とはならず、
巨大なペニス(性象徴としての列車、攻撃してくるもの)として
破壊される、、、。
誰も彼女の中に侵入できない、
いや、
そのような感覚を剥奪させた大人達がいるのである。
その大人は自らを省みることなく
不死として蘇ることにのみ生を傾ける。
夥しい剥製に今更ながら不死の象徴を見せられるのであった。
剥奪されながらも、それでも少女である事に間違いは無く、
少女は、そのまま生きていかざる得ない事を考えると、
大人の役割(影響)はとても大きいものだという事がわかるし、
彼女が純真で在り続けようとすれば、
その悪夢なファンタジーから抜けられないし、
目覚めれば(?)ネグレストなママの復活となる、、、。
カワウソ
Posted by ネコとウソ at 21:26│Comments(0)
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