2009年10月05日
きつねと私の12カ月
「きつねと私の12カ月」
TSUTAYA
「皇帝ペンギン」を撮った監督の映画、というので期待した。
期待しすぎて「もうひとつの きつねと私の12カ月」
というメイキングの作品の方を先に観てしまった位だ。
本編を後回しにしてしまったが、
結果として、メイキングを先に見たのは正解だった。
「きつねと私の12カ月」は、何と言ってもきつねが良い。
きつねは悪役イメージの強い生き物だが、
それは人間の勝手な思いあがりで、
実際のきつねは、美しく、愛らしい。
森の中をぴょんぴょん飛び跳ねている。
主人公の女の子も可愛い。
きつねと女の子が仲良くなる物語だ。
自然の中の動物達の画像はどのシーンも美しかった。
きつねと女の子の淡い交流だけでよかったと、私は思うのだが、
後半きつねを手懐けようとするあまり、
家に入れるシーンがあって、そこで困った。
野生動物と関わるにはルールがあるのではないかという、
私なりの大人の考えが出てきて、物語に入り込めなくなった。
10歳の女の子の物語なのに、共感出来ないのだ。
私が親なら厳しくルールを言っただろう。
きつねにはきつねの世界や感じ方がある。
人間に馴れる事で新たな問題も出てくるだろう。
その点、「もうひとつの きつねと私の12カ月」はいい。
映画のためのロケの候補地を回って、
きつねや他の動物を撮影する男たちのドキュメントだ。
彼らは、実際にきつねと仲良くなる。
しかし、その距離感はきつねにストレスを与えないものだ。
この関わりの方が望ましいと思えるのだ。
春になると野原にクロッカスの花が咲く。
その花をきつねが食べる。
きつねはハイになって飛び跳ねる。
その様子は、可愛くて、可笑しくて、愛おしい。
庭にクロッカスを植えたくなった。
こねねこ
Posted by ネコとウソ at 23:01│Comments(0)
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