2009年01月30日
ガープの世界
ガープの世界
監督 ジョージ・ロイ・ヒル
1982
TSUTAYA DVD
仕事のスケジュールを考えるとお昼にDVDを
見た方が良い事が分かり、12時から観る事にした。
映画は楽しいといつも思うが、楽しい映画でもないのに、
映画の内容とは関係なく、今日もまた特に楽しい気分になった。
それとは別に、
観終わったのが午後2時半頃というのがまた良いのである。
今日は自宅DVDだが、
観終わって映画館から出た時に外がまだ明るいと、
急な現実が明るく迫り、映画の世界から連れ戻されるのだが、
ほんの僅かな時ではあるが、映画世界と現実がクロスして、
世界に対するほのかな覚醒が物理的に起こる感じがする、
それが好きだ。
好きという言い方も変ではある。
というのも悲しみに打ちひしがれて映画館を出たのに、
世間にはこれっぽっちもその悲しみが無く、
あるいはまったく関係ないというほどに
賑やかだったりするのからである。
まあそれでもチョットセンチになったり、
妙に正義感が湧いてきたりと、
ああ、アクション映画を見て出てくると
大抵の男は意味もなく凛としているか。
まあいい、それも良しとしよう、
観終わった後の少しの時間なら、、、。
ガープのお母さんは、どうせ縺れ合うのが人生なら、
自分の好きに生きた方が良いというブレナイお母さんで、
ともすると過保護になるところを彼女の生き方がブレナイので
子供もそれとしてしっかり育つ。
して
有名人の親の子の悲哀も感じながら、
自らの人生も切り開いていくという映画であるが、
大げさで無い撮りかたでリアリティがある。
もっともガープの家族はまさに波乱万丈なのであるが、
それでも映画の流れは穏やかに感じられ、
慈しみのある愛に包まれているせいか、
つましくおさまる程である。
にしてもガープの奥さんがカワイイ、ドー見てもカワイイ、
子供たちもこれまた考えられんくらい可愛い、
ドーしてこんなにも可愛いのだと見入っていると
「プー」に撃たれることになる、、、。
もちろんガープには思いもよらない事であり、
しかし「プー」もこの世界に居たのである。
我々は彼女を除外している、、、。
「ロニー」(リトルチルドレン)のように、、、、。
我々は辛くも銃が身近に無いので逃れているが、
近年それも崩れつつある。
一人の人間が窓の隙間からスコープライフルで
あなたを狙うかもしれない。
そう、あなたは狙われない、
日和見してるから大丈夫ですか。
その日和見が彼を除外してはいまいか。
あるいは、そのように暮らしていると
撃たれないかもしれないが癌になりはしないでしょうか。
嘘をついて生きていくことほど体にダメージを
あたえるものもないと思うが、
それでも嘘をついた方が生き延びられる
と思うのはどうしてでしょう。
この世で一番大切な事は「嘘をつかない事」
といったひとがいるが、まさにそうだと思う。
他にも大事なことがありそうだと思うでしょうか、
少し考えただけで「嘘をつかない」がもっとも大切だと分かる。
歪みが出ているのを分かりながら知らんぷりしている
我々がいやしまいか、それこそが嘘の暮らしである。
アンタなんかに言われたくない、
のは分かるが、同じムジナだからこそであり、
みんながそうなら「みんな同じさッ」と嘘吹いていいのだろうか。
怖いや、リスクを回避ばかりしていると
自由に生きられないばかりか、
ガープの世界の幸せはやってこない。
元フットボール嬢、デカイが素敵だ。
やはり周りにどのような人が、
どんな仲間が居るかで相当に人生は変わるようだ。
チョー可愛い奥さんの
「その代わり胸がしぼみ、白髪になるのを見られるわ、
それで我慢して、、、」
にしてもセリフは夫婦ならではかも、、、。
お勧めかと、、、。
カワウソ
Posted by ネコとウソ at 22:54│Comments(0)
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