2009年01月18日
人のセックスを笑うな
「人のセックスを笑うな」
井口奈己
2008
TSUTAYA DVD
これは面白い、これはリアリティがある、
こんな時ありました。
「あの時私はノータリンでした」と書いたのは
江國香織でしたが、
「カードじゃんじゃん使っちゃうかも」といっても、
それはどうだろうと思っても、
若いってやはり素晴らしいのです、
私ファンですと言ってしまいたい! 蒼井 優!
(おじさん今頃言って、みんなファンですよ、、、。)
最近気になっていた「雨靴みたいなブーツ」がお似合いで、
彼女は老若問わずに人気の形態であり肢体ではないでしょうか。
ドーユー意味?
つまり、スーパーモデルより「少女が好きな私達」
といったところでしょうか。
スーパーモデルだと何処からキスして良いか分からないが、
これなら(?)
振り向き様にキスできそうだと思わせるところである。
映画でもそうなっているし、
彼女が「もぅー」とかいうのも嬉しいオジサンです。
これはしかし定番でもあり、
かつ女性の監督の男性へのサービスかもしれんし、
わかりませんが、、、。
だってこんなファンタジックありえなーいモン。
誰でも思いついて、いつかやるのだと思っても、
実際には実行しない方がよろしいもん。
だって、振り向き様だからどんな事件が起こるやもしれんし。
ぶつかった唇が切れる。
前歯が欠ける。
鼻を咬んでしまう。
おもいっきし互いのおでこをブツケル、
といった、
「ばかぁ!なにすんねん!ほれみてみぃ、血ぃ出てるでぇ~」
ということで健康保険証を取りに行く羽目になる。
それがきっかけで恋が始まり恋愛にいたるか、、、ほう。
若いってドーブツさんでもあるのだが、
よく知らないから出来る事というのがある訳で、
知ったかぶりのオジサンより案外適切だったりもするのである。
オジサンだって外見だけであって中身子供がイッパイいるし、
三つ子の魂百までだから
馬鹿のマンマ大人という事が十分ある訳だ。
あー、オジサンの話になってしまった。
言葉もモノも知らないけれどカワイイ、
すべてが良い天気で暇で退屈だけど
発情しているから若いはヤカマシイ!
あの頃私もそうだったといってみたところで、
ふーんといわれてお終いだが、
若ければ酔っぱらいを引きずっても楽しいし、
不倫だって非難できる!
「彼に触りたいでしょ」と聞かれ
「ダメですょぉー」と弱っちく言われてもカワイイ、
何でもカワイイ、とにかくカワイイ、どーでもカワイイ、
若いはカワイイ!
でも若い時は「カッコイイ」が良いから、
「バカにしてるでしょ」と思われるが年寄りが
若いは良いと言うのは実に本当の事なんだが、
信じてもらえない。
その暇、その退屈、
私に下さいといっても貰えないもどかしさが
若いあなたには分からない。
分かっても、あまり意味はない。
だって年寄りだから分かる事であって、
若い人が分かっても、それは若い人が分かったのであって、
年寄りのそれではないし、分かる必要もないのだが、
最近はいつにも増して、若い人が年寄りを分かりたがる。
若い人は若さも分からないのだから、
年寄りが分かる訳が無いという事よりも、
その若さを満喫した方が何百倍も楽しいはずなので、
ぜひ若くあってほしいし、、、、
何だかいらんこといっているなぁ、まあいいか。
そういうことで映画はとても静かで、皆あまり話さない。
今更演劇調では誰も信じないが、
センテンスの長い話も無くて、セックスもないし、
だから肉体の応酬も、主体もほとんど出さないし、
ウーとかアーみたいな表現が多くリアリティがある。
今時が、その若さが如実にでているわけで、
そのいら立ちや退屈がたまらなく噴出している感じだ。
このような映画は西洋人が見たらてんで分からない
ような気がするがどうだろう。
だって話さないんだもの全然。
でもこれが我々の話し方である訳で、
これで通っているのだから大丈夫って感じかしら。
でも少しは何か言えよとオジサンは思ったりもするが、、、。
でっ、
リトグラフの先生がニットのワンピースを一気に脱いだら、
黒のパンストにズロースのようなパンティが浮き出てHだ。
だらしないといわれればそれまでだが、
これをキュートといわずなんと言おう、である。
このルーズさや少年っぽさが映画に満ち溢れていて
若さと同時にそのセクシャリティの充満がけだるく広がるのである。
これが面白く今の感じがするのだ。
石油ストーブの給油に
「途中でやめないでよぉ~」というのも韻を踏んでかHだし、
給油は夫がやってくれているという依存もなんだかうれしいし、
皆がお兄さんになって、
可愛い妹と遊んでいるみたいでもある。
そうだ、誰も大人がいなくて子供で、
よく分からなくてふやけて規律が無くて多分友達だ。
友達どおしでゴロゴロして楽しい感じだ。
でも切なくて悲しくて退屈だ。
だから暇だ。暇はイイよねぇ!
人間暇じゃ無いと考え事できんもん、
最近殺伐としているのは暇じゃ無いからなんじゃない?
この不景気に遊んでるあんた達とは違うワイ!
ですか、失礼しました。
このリトグラフの先生は、
実際相当おばさんなのだそうだが
「ジェルソミーナ」をティーンエージャーと
思っていた私だからイチコロでもあった。
ドーキューセーの「オジサン」見たか、って感じだよ!
ほんと!これはぜってぇ本当の話だと思うなぁ。
そのドーキューセーの男先生がキャンパスに風船を上げると
「覚醒」するぞ!という授業をやるのだけれど、
生徒はてんで反応無しで、
実習も何やってんだかで先生だけがアートになっている
といった感じだが、
どっちの役もやってる私としては、
ごめんね先生である。
まあ、
パッとしないリアリティのある美術家と
暇な男子学生とカワイイ女の子の話だ要は、
と投げ出して終わりにします。
フツーに本当のリアリティありすぎ、、、。
みんな服もあまり持ってない感じだし、、、。
カワウソ
画家としては、モデルを脱がせるテクニックはありがたい、
がしかし、女性にもこれでいけるのだろうか、、、。
「パンツも」
「パンツもォ、ほんとにィ」
なんてさッ、、、、。
しかし今時はアレかもしれん、
さっさと全部脱いで突っ立っているので
「パンツは脱がなくてイイよッ、、、」といっても、
私この方がいいからと取り合ってくれないかも、、、、。
「だから、股間が疲れるからパンティはイイよ」
と言えば、、、
「じゃぁ、Hしようかッ」
とか言われて、、、
「仕事なんだから、、、」
と言えば、、、
「ならガウン着てもイイ?」
と言われ、
「、、、、」
でしょうか。
何か希望を言ってなィ?
みたいな、、、。
ウソ
Posted by ネコとウソ at 22:26│Comments(0)
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