2014年09月01日
「新潮」9月号
横尾忠則と保坂和志との対談というのにひかれて買った。
「猫が死んだ」というので、
大人の男性二人で、しみじみと語り合っている。
「分かる分かる」の話で、
私もしんみりした。
特に以下のくだりがよかった。
保坂「飼い主が猫を拾うんじゃなくて、
猫が飼い主を選んでいると言う人もいますから。」
横尾「その考えは非常にわかりますね。
今は猫が僕に憑いているんじゃなくて、
僕の霊が猫に憑いてるという(笑)。」
保坂「横尾さんに憑かれて、猫があの世に逝きそびれてる状態。」
(対談、横尾忠則+保坂和志「猫が死んだ」)新潮9月号、新潮社
猫を亡くして悲しむという事について考えさせられる。
対談にも出てくるが、内田百閒の嘆きや、
横尾のいう年を取ると猫の死を自分の死と重ねる、
という話に、私はまだそういう境地には無いんだと思った。
私は猫を送るとき、「すぐに会えるから」と言って、
「向こうに行ったら神様に可愛がってもらってね」と、
送り出すのだが、しばらく泣いても、じきに立ち直っている。
薄情な私だが、みんな待っていてくれるだろうか。
以前、猫好きの小学生と話していて、
死んだら猫のいる天国に行くので、
そこでまた逢おうね、となった。
私の歴代の猫達を紹介すると言うと、
彼女は家族を紹介してくれるそう。
彼女のところは家族全員猫好きなので、
みんなで同じ天国に行くのだそう。
そこでまた再会できるし、
私も彼女の家族ごと友達になれそうだ。
こねねこ
Posted by ネコとウソ at 22:43│Comments(0)
│本 雑誌
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