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2011年11月16日

メニエール 16

メニエール 16
  何だかカタマッテいる、、、。



カワウソのメニエール 2


救急車で運ばれて病院で放置され家に帰された後、

無事に暮らしているはずが、

それでは済まされなかったので、

つづきを書きます。

落ち着いた頃を見計らって、

掛かり付けの耳鼻科に薬をもらいに行った。

しかし数キロで気分が悪くなり、

さらにしばらく行ったコンビニの駐車場で薬を飲んで休んだ。

こんな状態で病院にたどり着けるか心配だったが、

後部座席に横たわり、手にはビニール袋を握り締め、

大丈夫そうと言うので病院を目指した。

どうにか病院にたどり着き、無事に診察を終え、

会計を待つ間に具合が急変した。

待合室のベンチにうつ伏せに横たわり動けなくなったのだ。

奥のベッドまで行ければ点滴が受けられると、

医師も看護師も勧めるが、とても動けない。

長時間かけて休んで、まずはトイレに行こうとなり、

這って途中まで進み、すごく辛くてダメかもと言うと、

車椅子でどうにか運べないかと皆で大騒ぎしつつ、

普通には座れないので、座席にもたれるようにして引きずられた。

トイレはクリアしても、

奥の部屋のベッドにどうしてたどり着くかは問題だった。

車椅子の足をのせる所に片膝をのせ、もう片足を伸ばして床につけ、

体は座面にもたれてゆっくり運んでもらった。

片足を床につけることで方向が分かって良いとの事だ。

やっと点滴にたどり着いたが、全然効かなかった。

診察終了時間まで寝ていたが、結局動けず、

救急車を呼んでもらった。

運ぶ時に隊員に抱えられ担架に移動する時に吐いて、

仰向けでは無理だからと、

プラステックの担架にうつ伏せでくくられ、

階段をゆっくり降りてもらった。

那覇なので、那覇にある病院に運ばれた。

場所を聞き私は自車でその病院をめざした。

やっと着いた病院で隊員の方とすぐに会えてほっとした。

すぐに処置室に案内して「家族です」と言ってくれたが、

隊員と私は医師にクールに一言、

「待合室で待つように」

と言われ何だか気まずいかんじになった。

隊員に御礼を言って別れ、ひたすら待合室で待った。

那覇の総合病院はとても忙しそうだった。

救急なので、夜というのに人々が続々やって来てごった返している。

そういえば救急車も2台も停まっていたし、

那覇消防や浦添消防の制服の隊員も動き回っていた。

特に小児科は混んでいた。

熱を出してぐったりしている子、泣いている子、

畳のスペースがあって毛布をかぶっている人もいて、

そういう動けない人の所には、

病院側の人が問診している様子だった。

テレビは初めモニターとして使っていたが、

そのうち番組を流してくれたので、

みんなで首を90度曲げてテレビを見た。

やっと名前を呼ばれ医師に状況を説明して、

また待って「入院になります」と言われ、

ベッドに寝かされ点滴されているカワウソと会って、

一緒に病棟に移動した。

ナースステーションの近くで、

病室を見て「この病院って古いんだ」と

妙な感慨にふけった。

12時近くてお腹が空いていたので、

持っていたクラッカーを二人で食べた。

カワウソは一応話も出来るし、

クラッカーも食べたので大丈夫と言うので、

私は家に帰った。

猫の人達は神妙な顔をして待っていた。

寝る頃には夜中の2時になっていた。

翌朝は準備が色々あるのでパタパタだった。

モノを揃えるのはイイ、

入院するのに保証人が必要なのがイマイチだ。

今のところ保証人になってくれる人はいるが、

もっと年を取って身寄りがいなくなったらどうなるんだろう、

実際、保証人がいない人はどうしているのだろう。

用紙に記入してもらいながら、

いつもそのことが気になる。

さて出発したら、渋滞にはまった。

通勤時間に事故が重なりすごい渋滞だった。

2時間くらいかかって病院に到着。

書類を提出して病室に行くとカワウソはいなかった。

検査で、戻ると部屋の引っ越しだった。

聞くと昨夜は一晩中寝がえりを打っていたという。

点滴に吐き気止めも入っているが、

これがすごくヘンで、

吐きたいのに無理やり止められているような感触で、

どうにもこうにも行き場の無いやるせなさで、気持ち悪い。

その上、寝がえりを打とうにも、点滴のチューブが邪魔で、

思うにまかせず、チューブはクルクル巻きになって、

看護師に訴えると、「こんなモノよ」とあしらわれ、

検査技師が直してくれた。

そうそう朝の検査は耳鼻科の検査で、

頭を左右に30回振るなど、

いかにも目まいを誘発しそうなモノだった。

それでも今までで一番優しい検査技師だったと言う。

気分の悪さが続くので、

試しにかかりつけの病院で貰った吐き気止めの薬を飲んでみた。

しばらくすると効いてきてすごく楽になり、

これなら家に帰れそうと笑顔も出て来た。

昼食後に耳鼻科の医師に呼ばれ、検査結果を聞いた。

行く前から笑顔の素敵なナースさんと、

「退院したいな、あなたからも先生にお願いして」と話していて、

予想通りの展開になった。

眼震は無し、脳の検査も異常無し。

メニエールは薬物治療なので家に帰っても出来る。

めでたく退院と決まった。

ナースさんも一緒に喜んでくれた。

会計を済ませ荷物を持って病院を出た。

車を慎重に運転するがちょっとしたことが響くので、

ブレーキのタイミング、道の荒れまでが私のせいみたいで、

いちいち「ごめん」となる。

いつも家にたどり着くまでのドライブが緊張する。

もうちょっとで家という時に、バッグの中の携帯が鳴った。

カワウソは後部座席で横になっているし、

もちろん取ることは出来ず、諦めた。

家に着いたときに再び携帯が鳴る。

なんと今しがた出て来た病院からで、

治療計画書にサインをもらうのを忘れたという!

そういえばそんな書類は一枚も出て来なかった。

仕方なくカワウソを降ろして、病院にとんぼがえり。

たった一枚の書類にサインをするだけのために那覇に行く。

カワウソが元気じゃなくって病院の人は助かったと思う。

元気だったら絶対彼らを呼びつけたに違いないもの!

私は疲れたけれど、1泊2日で退院できたので、

それだけで良しなのであった。

   こねねこ











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Posted by ネコとウソ at 22:18│Comments(2)メニエール病
この記事へのコメント
うちの母もメニエールなんだけど、軽くあしらっていた私。
たいへん辛い病気なんですね。
記事からつたわってきます、母に優しくします。

カワウソさんの1日も早い回復をお祈りします。
はやくプラモに触れるようになりますように。
Posted by ★うずまきk★うずまきk at 2011年11月17日 04:36
うずまきkさん、

お気遣いありがとうございます。

メニエール病は人それぞれに症状がありますが、

他者に分かってもらえない辛さは皆同じだと思います。

お母様にあっても私より年配でしょうから、

さぞ辛い思いをされていることと思います。

またメニエール病は「怠け者病」とも誤解されており、

辛いところです。


        カワウソ (こねねこ代筆)
Posted by ネコとウソネコとウソ at 2011年11月17日 21:31
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