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2010年03月12日

心筋梗塞 21

心筋梗塞 21
  3人寄れば病気の話、、、。




       「心筋梗塞」 その21

       二歩ではマズイ、、、か。


 寒くなったかと思えば、陽気になり、かといって日蔭では、

おいでおいでと死神が呼ぶ、、、、ってことも無いが、

私より年配の人とコノ話をするとどうも受けが悪い、

はてと思って頓悟したのは今日の会話。

 相手は70代で私は50代、、、。

でっ、最近の体の調子や具合の悪さを語り始め、

飲んでいる薬の数を競うあたりになって今ひとつはずまないし、

相手は私の話を余り聞いていないか、

同じ話の繰り返しになって来る。

まあ、同じ話の繰り返しは年とともに致し方ないが、

せっかく「心筋梗塞」になった人が目の前に居るのに

活用しないのはなぜだろうかと私訝ったのでありました。

ところが家へ帰ってからハタと気付いた!

私は勝ち過ぎていたのだと!?

半歩どころか二歩も前へ出てしまっているのだった。

だって考えてもみたまへ、

年を取り適齢期で、その手の薬もタンと飲み、

養生の限りを話しているというのに

目の前に「心筋梗塞上がり」が

厳然と立ってニコニコしていたのでは

彼のリアリティというのが完全に

失われてしまっているではないか!

皆の心配をくぐり抜け、

生還を果たした人に向かって、

血圧がどうの、心エコーが、心電図がこうだと

言ってみたところでどうしょうもない、敗北なのである!

それでは「心筋梗塞」に彼はなりたいのかといえば

そうではあるまい、

限りなく心筋梗塞の疑いをかけられたままで健康で居たいのだろう。

しかし世間は因果なものだ。

こうして生き帰った人も居たりして出鼻を挫かれる、

いや失礼他意は無いのだが

「心筋梗塞」になりはしまいかと心配な話をしているのだから

「心筋梗塞」を見つめればよいものを

心配の心配を言いつのったところで

私には退屈にしかならないではないか先輩!

だって、

先程から話しているのにどうして

私の「心筋梗塞」を認めないのだろうかと思うのだ。

あちらが痛いこちらが痛いという話を延々としたいのであれば

奥様とお話ししていればよろしいし、

ただいま「心筋梗塞」で「ステント」入りでもって

「狭心症」をもっているひとに、

そんな話をしても、だからリアリティが持てる訳がない。

「世界一の悩みは自分の悩み」だとしても

こうしてコミュニケーションしているときは

情報の交換というモノをしなければ話題ははずまないし、

聞く方も退屈するというものだ、

へっ、何、本当に成った話なんかするんじゃない縁起でもないと、

でもだって、私生き帰っちゃったんだもの!

まずかったのかしらと思うではないですか。

「心筋梗塞」になったら蟄居して、

時折訪ねてくるお見舞い客相手に鬱々語るのはよろしいが、

リハビリと称して、

妻をも連れだって村中を闊歩するのはいかがなものか

という事なのだろうか

「ピンピンコロリ」が良いと仰るから、

辛いは辛いがこうしてニコニコ皆様にご挨拶しながら

村内を散歩させていただいておるのでありまして、

やはり他意はございません。

私が門前を通った日には手を合せて拝むなり、

若いのに倒れたんだってぇ!しょうがねぇなぁ

といって包みのひとつも投げてくだされば良いものを

倒れた人に倒れない前の一知識を披露しても

やはりパッとしませんし、

私が知りたいのは倒れた後の暮らしなのである、

えっ、だから蟄居しろと、、、失礼しました。

 
          会話の白眉

  「うちの家系にはソレで倒れた人はいないから」
  
   「はぁ、でも私が倒れましたから、、、」

   年上より早く倒れてはいけない心筋梗塞かな、、、。

     年寄の話題をさらった気の利かない


           カワウソ




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Posted by ネコとウソ at 21:48│Comments(2)心筋梗塞
この記事へのコメント
当方、50代後半。3年前に心筋梗塞一歩手前の狭心症で、バイパス手術をうけております。当然、ネコウソさんのこのテーマは強い関心を持って読ませてもらっています。

二人のお話が、対話・情報交換にならなかったのは、おそらく70代のこのかたは、話を聞くよりも、自分が話しをとにかくしたい状況にあったため。もっというならば、今まで、誰もこの方の話を聞く、話相手がいなかったのではないでしょうか。

そういう方、とにかく自分が話しをしたい方はいますよ。さらに、年をとると残念ながら、双方のコミュニケーションのアンバランンスにも気づかなくなる。

ま、相手がそういう状況下の人であれば、そうそうに話しを切り上げるのがよさそうです。

今後とも、よろしくお願いします。
Posted by Yama at 2010年03月15日 22:14
Yamaさん

コミュニケーションというものは

難しいものだと思います。

どちらがどうともいえないのがむしろ、

コミュニケーションそのものであり、

それだからこそ私たちは言葉を尽くして、

話して行く他ないのでしょう、、、、きっと。

        カワウソ
Posted by ネコとウソネコとウソ at 2010年03月16日 23:43
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