山田實展

ネコとウソ

2012年10月28日 21:07



 11月4日まで、、、。



  世の中にはお行儀というのを理解出来ない者達もいる、、、。


  「山田實展」


昔、なんだなーと思った。

私が生まれる前後の写真の中の人々、

風景、時代、、、、。

知っている、忘れていた、懐かしい、

そんな言葉がこぼれるが、

置き去りにしてしまった何かが、

写真の中からこちらを見ているような気がする。

「貧しかったが心は豊かだった」的な事は言いたくないが、

子供が大勢いて、いつもかたまって遊んでいて、

家の手伝いや、下の子の子守も日常で、

わりとみんなカメラに笑顔を向けている。

カワウソは「おんぶ」ってあったな、

忘れていたな、と言っていたが、

私は八つ違いの妹をおんぶしたので、経験者だ。

今時はお母さん達でさえおんぶはなかなか見かけないが、

昔はおんぶは当たり前だった。

おんぶの良いところは、体温でつながる感じだ。

あと本で読んで、私なりの解釈ではあるが、

お母さんの背中でお母さんと同じ風景や人や出来事を、

肩越しではあるが同じ目線で見る、

つまりある意味一体化しているのね。

あと、子供たちが遊ぶ傍に子犬がいた。

山田さんの写真の子供たちも動物たちも、

みんないい顔をしている。

お気に入りの一点に、

竹富島でのおばさんと猫たちが写っている作品がある。

おばさんと猫の記念撮影ではない。

おばさんの後ろに猫たちが控えているのだ。

おばさんの横に一匹、後ろに横一列に三匹並んでいる。

みんなでお客さんを迎えて行儀よくしている感じだ。

真面目な雰囲気が可愛くて写真に向かって笑った。

家の猫の人達にも見せてやりたいと思った。

    こねねこ



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