メニエール病 その17
「心筋梗塞」が落ち着いたと思ったら、聴力を失なった、、、。
「メニエール病」は29年かけて私から聴力を奪いました、、、。
去年の10月末(メニエール病その15)から悪くなり、
11月1日(メニエール病その16)の発作で右の聴力を落とし始め、
今年の3月初めに両耳とも70dB(500~2000Hz帯)の
高度難聴になってしまいました。
ちょうど人の話し声の帯域が難聴になったため、
事実上、聴覚失聴しているのですが、
聴覚過敏(聴覚補充現象)も重なり話声が音としては聞こえますが、
何を話しているのかは全然分かりません。
ひどい事にそれらの音は割れており、かつ大きな音はもちろん、
小さな音もその帯域によって大きく聞こえて、
苦痛にさいなまれている状態です。
そして耳鳴り。これも大きくなっていて、
バリエーションも多岐にわたり、キーンというおなじみのものから、
雨音、砂嵐、風鈴、モーター音、サイレンなどと増えるばかりです。
目眩は今回(第3次 注1)の発作ではそれほど強くは無かったのですが、
ひどい嘔吐は悲しいかな救急車で起きました。
「メニエール病」そのものについては
「ウィキペディア」で詳しく分かります。
医師もこのくらい説明してくれたらと思いますが、
それでも触れられてない事があります。それは「幻聴」です。
今回の発作から「幻聴」が始まりまして、民謡や童謡、
そして意味不明の言葉の連呼などです。
これが何時間も続きます。時に耳鳴りと競合して大変です。
これで頭がおかしくならないのが不思議なくらいですが、
私の幻聴であり耳鳴りなのでどれ程うるさくても
私の脳のキャパシティを超えないという事ではないかと思っています。
そう思えるから耐えているともいえます。
去年からですから、早や半年余り聞かされているので
慣れてきたとも言えますが、
これ以上大きいとさすがにヤバいんじゃないと思える時もあります。
寝入っている時以外は耳鳴りか幻聴、
その両方の毎日です。
それでどうやって眠れるのかといえば
デパスやアタラックスPで脳をトゥルバラせて寝付くのです。
酒も流用していますが、昼から飲む訳にもいきませんので、
それに酒量も限られていますし、
薬漬けにならないようにバランスしているつもりですが、
誰にもお薦めできるものではありません、、、。
それにしても今回は半年あまりも発作の頻度が高く、
中々寛解期へと移行しません。
実はも何も接客業なものですから大変なのですが、
なにしろ20年以上も抱えて来て、答えが出ましたという、
笑えないのですが結果でして、予測の範囲といえばそうですが、
耳は眼ともつながっているので、眼の事を考えると、と思ってきました。
でも、まだ聴覚障害をほんとには身体が理解していないのかもしれません。
日に日に五感のひとつを失った事を、リアリティをもって
私に理解させようと脳も大騒ぎしているのかもしれません、、、。
注1 30歳に1次(発作2週間程)で22年間(!)程寛解期。
2次はやおら左耳失聴する程の発作で20日入院、、、。
2次から6年寛解期で今回3次。
発作の強度は2次の半分くらいだが、
弱いながら(立っていられないが、、、)頻発している。
こりゃ、雨降るかも知れんぞと、洗濯物を取り入れて一息ついた、
ほら、案の定、来たという感じで発作が始まる、、、、。
カワウソ