メニエール 15

ネコとウソ

2011年11月04日 22:33


  救急車が来てコワかったヨ。



     カワウソのメニエール 


カワウソの体調が悪い日々が続いていた。

メニエールの薬を飲んで、

騙し騙しやり過ごしていたが、

とうとう夜中に吐いてしまった。

耳鳴りはサイレン状の音で鳴り響き、

悪くないはずの右耳まで聞こえない。

前回の発作と違うのは、

吐いたら吐きっぱなしというのではない事。

小康状態があり、治まったかと思わせて後にまた吐いた。

動けなくて朝までじっとしていて、

どうにか這って入口まで行けそうとなり、

救急車にお願いして病院に運んでもらった。

行きつけの病院には耳鼻科がないので、

耳鼻科のある総合病院に運んでもらった。

今回は隊員の靴に吐く事もなく、

(この人吐くかも知れないと隊員に話したら、

ビニール袋を被せたボールを貸してくれたので、

私がカワウソの顔のそばに押し当てていた。)

無事に病院に到着した。

前回の発作のことやら心筋梗塞のこと、

飲んでいる薬の事も事細かに説明した。

前回の治療は「アタラックスP」の点滴が主だったので、

今回もそうなるんだろうな~などと想像した。

やっと「ER」から出て来て、「観察室」に移された。

医師は「吐いたり気分が悪くなるようなら、脳の検査をします。」

と言い、しばらく様子を見る事になった。

カワウソは話を聞かれただけで、

何の処置もなかった。点滴もなかった。

天井の蛍光灯がまぶしいと私のサングラスをかけたり、

家から持って来たアイマスクに換えたりして、

寝てるしかなかった。

聞こえが悪くなっていた右耳も段々普通の状態になり、

耳鳴りもいつものレベルに落ち着き、

吐き気も治まった頃、朝の心筋梗塞の薬が飲めそうになり、

私も売店のサンドウィッチにありつけた。

結局、病院で寝かされ具合が良くなったので帰された。

「かかりつけの耳鼻科に行くか、

この病院の耳鼻科を受診するか」と聞かれたが、

かかりつけの耳鼻科にしますと帰宅した。

今回学んだ事は救急医療は脳や心臓を助けてくれるが、

メニエールには対応できないという事だ。

思い出した、前回のものすごい発作の時も、まずは脳の検査だった。

脳に異常が無いとなって初めて耳鼻科の医師が登場した。

今回のように初めからメニエールの発作だろうという時は、

落ち着くまで放置しかないようだ。

どこまでも可哀そうなメニエール患者、、、。

打つ手はないし、薬だって昔ながらだ。

外から見て解らない病気はホントに理解されない。

改めて思い知らされた出来事でした。

     こねねこ






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