ひまわり美術展
もちろん会場は和気あいあい!
第13回ひまわり美術展
2009年11月25日~29日
西病棟美術クラブ「ひまわりの会」
沖縄県立博物館美術館・県民ギャラリー
趣味で描く絵は、当然ながら健常者と「ひまわりの会」の
作品とでその違いは全然無い。むしろ共通していて、
とても真面目に描かれていて、時間がかかっている。
それは同時開催中の「名渡山愛順展」と見比べれば分かる。
後者の作品は、そのアカデミズムに裏打ちされた技法の網羅であり、
それを表現するものであるが、
「ひまわりの会」の作品はその身体の表現となっている。
だから「西病棟」の冠詞は外せないものの、
生真面目な趣味の作品ともなる。
つまり上手く描こうとしての努力が賑々しい、、、
結果なんだか硬い、、、。
となれば伸び伸び描けばよいという事になるが、
だからそれは身体が許さない。
ところが健常者に在ってみても、
同じなら(硬さが)出来ない事もないかもしれない。
もちろん絶対的な拘束はあるものの
意識の変換さえ行われれば
その可能性は無いとはいえないのではないか。
お友達の作品もあったりして、、、。
それを解決しているかに見えるのがCGかもしれない。
事実その様な作品もあり伸び伸びとしているように見える。
いや、手を動かせる者の傲慢かもしれないが、
それとて(CG)作品の内容そのものとなれば、
趣味の範囲であり、意識を超えるものではないだろうと思う。
であるなら、
CGを含む手の作業としての意識変革とは何か?
物理的なそのストロークを緩やかにする事(意識)で
解決できないか。
CGに在ってはパターンからの逸脱を試みる、、、
その様な感想を抱いたがどうだろうか。
実は絵画教室に通う健常者も同じ問題を抱えているのである。
モノの形があなたの自由を奪っている。
だが、抽象化せよという事では無い。
何故なら、名渡山愛順の絵を観るならば、
その抽象的筆跡の集積がこそが
そこに窺われ、その事によって人物という
具象が立ちあがっているのだから。
カワウソ
「ひまわりの会」 筋ジストロフィー患者の絵画サークル。
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