ネコとウソ

　
　　　　　　　　心筋梗塞　その１０

　　　　　　　　「身体障害者手帳」


　「心内膜下梗塞による心臓機能障害（３級）」

ということで障害者手帳をもらう。

身体はすこぶる元気と思っていたが、心臓も身体であり、

まして重要な臓器と在ってみれば

障害者という事になるのでしょう。

しかしそれなら耳の方を障害と認定して欲しいのが実感なのだが、

国指定の難病にもかかわらず

「メニエール病」は放っておかれている状態だ。

入院費や薬代も心筋梗塞に負けず劣らずなのに

こちらは全く補助も何にもない。

おまけに治らないときているのだ。

ちなみに、この心筋梗塞の障害は

来年「再認定」の項目がある事からして、

「治る」ようだし、、、わからないが。

　でっ、障害者手帳をもらうとどのようなサポートというか、

使うのだろうと思っていたら、

「どこかへ出かけなさい」という事らしい。

「福祉のしおり」を読むと、

「心筋梗塞」に関係あるのはというか、

その「３級」というのがそうらしいのだが、いわく

「自動車税、自動車取得税の減免」

「航空旅客運賃の割引（最大４３％）」

「バス運賃の割引（５割）」

「タクシー運賃の割引（１割）」

「ゆいレール運賃の割引（５割）」

「有料道路通行料金の割引（半額）」

　　等である。

運動しなさいと言ってもやらないだろうから、

出掛やすいように

（出かけるという事は体を動かす事という事らしい）

このようにサポートしますという事である。

中々有難いように思えるのですが、

私にとっては自分で運転するか助手席でないと車酔いするので、

使えそうなものは税金と有料道路だけのようだ。

　ところがですよ、

出かけろと言われたって出かける予算が無い、

なので近所や行楽と称して近場を歩いている訳だが、

「福祉のしおり」的には

温泉にでも浸かって養生とストレス発散ということなんでしょう。

私には残念なサポートである。

　映画「ＳｉＣＫＯ」を見れば

有給休暇等で十分休める国もあるらしい。

ああ、公務員はそれに準じているか。

しかし考えて見れば不思議でもある。

我々国民の公僕であり、その税金で彼らを養っているのだから、

国民こそはその恩恵に

あずからなけらばならないはずだがどうだろう、まさか

「私達は頑張ってこのポストについた」と言わないでしょうが、

だってパイは丸くて５人で食べれば

５分の１になる事は知っているであろうから、

それとも「もう一つ買ってくればいいじゃない」と

アドバイス貰ったりして、、、、。

　新聞を見れば日本も限りなく、

そのアメリカに近づいているようだ。

自立や自己責任といった、いかにもよさげな言葉であるが、

事実上の切り捨てであるのではないだろうか。

映画の「病院から捨てられる老婆」は

もうすぐそこまで来ているようだ。

映画でチト惜しいのは国民の税金について触れてないのが

アレだが、問題はアラさがしでは無くて、

人は誰でも幸せに生きる権利があるということでしょう。

　ところで、サポートはもうひとつあって、

しかしこれは嬉し悲しといったところでしょうか。

つまり、いざ発作となった時、車を乗り捨てやすいように

（と、私は解釈しているが、、、）

「駐車禁止除外指定車の指定」というものである。

これは警察までいって申請しないといけない。

このような申請関係で不可解の思うのは、

どーしてセットでくれないかという事だ。

一々我々が、またしても住民票貰って（買って）

動かなければならない。

私はまだ家族がいるから良いが、

ひとりや高齢者は結構困らされているんじゃないかと思う。

そうこうしているうちに必要な人が断念してしまうのだ。

なんだか本当に夕張のようにならないと

自分の事として役所職員が

市民サービスというのを考えないのではと訝ってしまう。

私案だが公務員の給与は

「変動相場制」にしたらどうかと思うがいかがでしょう。

私なんて大昔からそうだし、、、、。

日頃彼らと接している元「非常勤講師」の私は思います。





　　職員の方が、臨時と非常勤の前で、なにを思ったか、

　　　　　退屈しのぎに（そうとしか思えないが）

　　　　　　「面白っくな～イ、辞めようかしら！」

　　　　　　　　　　なんておっしゃる！

　　　　　　　いいなぁ、言ってみたいですよ！　　　　　　　



　ある時、文化活動のお手伝いをして５人で夕食となった。

　　　予算の都合まともに夕食は提供できないので

　　　　　　　　居酒屋で誤魔化した。

　　　　　領収証をもらうと近くのお客さんから

　　　　「公務員はイイよなぁ」と嫌みが飛んだ。

　　　　　　残念ながら私達は公務員でも無く、

　　　　　　その使った金額は５千円ほどで、

　　　　朝から晩まで作業した我々５人分の日当だった。

　　　　　同胞と言い争いをしてもしょうがないので

　　　　　　　　そそくさと店を出た、、、、。





　　　　　　　　　ルサンチマンのカワウソ