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2010年12月21日

比嘉康雄展 3

比嘉康雄展 3



       比嘉康雄展 その3

      沖縄県立博物館美術館

     2011年1月10日まで


 枝落としされ、寒々とした街路樹の福木をよそに、

あちこちの庭ではバラが満開だ。

家の庭のバラもいっせいに咲きほころんでいる。

それにふと目がとまる。

満開は確かに目に留まるが、

それだけでは画家の足を止めない。

留めたのはその並びに、

一瞬の内に造形的美しさを観たからだ。

つまりモダニズムに侵されている訳だ。


比嘉康雄展 3
 オリジナルサイズ(?)で見たい方は写真集で、、、。


 比嘉康雄は神女と話し、

その世界に触れながらも何故に彼女らが、

その生活用品であるプラスティックの柄杓に

頓着しないのか閉口した、というような事を話した。

比嘉康雄もまたモダニストで在った訳だ。


つまり、

統一した空間を思うのなら、

プラスティックの生活用品は無いだろうという訳だ。

とまれ、比嘉康雄もちろん、

それ(モダニストであること)には気づいていた。

そうでなければその様な事には

頓着する必要のない世界空間にどっぷりのはずだからである。

だから写真家であり、警察官であったのだ。

いや、その力(能力)を警察官にのみ活かさず、

写真家になり、民俗学者にして、

哲学を志さんとしたことに向かった事が、

なにより私たちにとって、とても良かった事であるし、

それこそが比嘉康雄なのである。

でもその眼光鋭い時、

どうも刑事に見えたのは私だけでしょうか、、、。



         カワウソ





タグ :比嘉康雄展

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Posted by ネコとウソ at 22:04│Comments(0)カワウソの話
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