2009年07月06日
アメリカフェスト

キャノピー下端の絞り込みが無いつながり、、、、。
「アメリカフェスト」
昔カーニバルと言ったのだが、、、。
本屋を出てゲートを見ると空いている。
その予定ではなかったのだが行くことにした。
これまでは模型の資料のため、
それから自分たちの島を確認するために
炎天下を行っていたが、今回偶然に夕方となった。
それでももう日は太陽を二つ分くらいを残して
水平線の上にあり、そこへ着くころには
日が暮れているだろう事は予測出来た。
ものすごいロックバンドの音の中、
黙々と目的の機体へと急ぐ。
ちっと心臓に負担をかけているかしらと、少し焦る。
見当たらない。自衛隊機の出展が多いような気がした。
日が暮れたので仕舞ったかと思った頃
しれっと佇んでいるラプター発見した。
峠を越した感じの人達が遠巻きに観ている。
遠巻きなのは張り巡らされたロープのせいだった。

尾翼とノズルは垂れている、、、、。
まだ全部を見せたくないらしく
格納庫を背にラプターF-22は伏せた感じにある。
見たからといって何か軽減するでもないのだが
見ないことには始まらないということもある、何が。
ともかくライトアップされたF-22を
仔細見入るも今ひとつ頭に入ってこない。
おそらくその造形のせいだろう。
ファントムをへてイーグルまではそのデザインが
無骨、あるいは流麗であったのが
ここへ来てそのアンバランスな形は理解に至らない。
F-22はそれほど変な形というのではないが、
その垂直尾翼の位置が他の機体より前の方にあり、
それが従来の造形美学を逸脱していて、
その違和感が脳に馴染まないのだ。
もっともこれが最初ではないのだが、
つまりF-18もそうだ。
それでもF-18はそのほかの部分が
尋常の形態なのでそれほど変な感じはしない。
F-22は主翼と水平尾翼もつながっていて、
平面形は、まあエイのようでもある、、、。
それらがギクシャクとつながった様なデザインで、
兵器であるからその形には訳があるのだろうが、
今ひとつである。
それでは美しければ許せるかというと
そういう問題ではないのだが、
敢えて話を混在させたい感じだ、何と。
デザインについてもう少し分かりやすく言えば、
FFの乗用車が、
例えば、あのランエボにしても前輪の位置が
激しく後退してほとんどAピラーに食い込まんばかりだ。
あるいはFRのスカイラインもCピラーの下に後輪が無い、
これは著しくカッコ悪いという認識で育った
我々の世代としては同じようにF-22の違和感となる。
気味が悪いのだ。新しいのはいつも気味が悪いか、、、。
問題はまたしてもこれが、
あるいはこれを何十年にも渡って
飛び続けさせるつもりなのかということだろう。
今イーグルとラプターが混在して飛んでいるが、
私達は相当以前、いや、昔だ、
ファントムとイーグルが混在して飛んでいるのを見た。
諸行は無常ではなかったのか、
何故にこれは変わらないのだろうか、、、。
フロントオーバーハングが無いに等しいBMWのセダンは
今も健在だ。リアのドアは後輪によって切り欠かれ、
その上にはCピラーがある、これを美しいという。
してドイツ製であるというのは、
何かしら因縁めいていると言えば無理があるが、
しかし、私たちは何も解決しないまま、ソノ上に居る。
そして今年も夏はやって来た。
国体道路上空を
エルロンで揺らせながら背を見せるラプターの、
キャノピーの反射に
「はっきり見えてますよ」と言いたいのだが、
相手にはこちらの話が見えないらしい。
フェストの会場で、
恒例の?A-10機首のバルカン砲の前で家族らしき人達が、
チョキを出し微笑んでファインダーに納まっている。
これをしてアットホームというのだろうが、
やはりここは、その愛娘のためにも
今のうちにその後方のA-10を片付けといた方が、
後の「エイリアン」の社員のように
大迷惑になるに違いないと思うのだがどうだろうか。
ラプターの、肝心の後方からの機体画像を保存し忘れた私は、
ガックリ来ているのだが(何を)
それで良かったのかもしれない。
何故ならそれを補足したからといって
私たちが助かる訳ではないし、
このままだと、どのみち見させ続けられるのだから、、、。
花火目当ての人達と入れ違いに基地を出る。
第5ゲートに出して欲しかったがままならず、
嘉手納道の駅方面で折り返して家路についた。
会場を彷徨っている最中、この人込みと大音響の中で、
梗塞の発作がもし起きたら助からないかもしれないなと思った。
なんと新聞によれば喉を詰まらせて亡くなっている人がいた。
救急車到着に15分程かかっている。
そして基地外の病院へ搬送である。
あれだけの警備と救急車らしき物もあったのに。
応急措置は取られたようだが、
結局は基地外搬送では時間がかかりすぎただろうに、、、
どうにもならなかったのだろうか。
私たちはそのラプターで、助けてもらえるのかしら、、、。
カワウソ
Posted by ネコとウソ at 22:27│Comments(0)
│カワウソの話
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。