ネコとウソ

　　霞の中に浮かぶ古宇利大橋。　　

　　
　　　　　　　　散歩する二人　４

　　　　　　　　　　古宇利大橋


　何度か来るが今日はすごくきれいだ。

霞はかかっているものの、いや、それでか幻想的でもある。

欄干より車高の高い車で、例えばミニバンなどで渡ると

エメラルドグリーンの海を宙に浮いた感じで渡っている

錯覚を覚えるほどだ。



　　楽園への道、、、。


　天気は上々で、でもそれほどほど暑くない、

といいながら地元民ですのでしっかり

日焼け止め＆ＵＶカットの帽子で妻は身を固めている。

もちろん観光客にあってはあちこちでフルヌードが見れる、、、、

遊び終わり、公衆トイレに設置してある有料簡易シャワーで

子供達が体を洗ってもらっているのである。

　サウンドガードにサングラスの私は

またしても不審者扱いされるやもしれんので

（「心筋梗塞・県総」の項参照）

危うきを島内に逃れる。

　急な階段を上り振り返れば、息をのむほどに

美しいエメラルドグリーンの海に浮かぶ大橋が目に入る。



　　　島内を散策。



　島の小道を散策するも

「ここに住んでみたいかしら、、、」と話を振れば

「どうでしょう、、」と少しつれない。

まっ、理由は幾つかあるが、

そう、救急車は何分で来るかということが

今はとなっては外せない。診療所を見つける。

人の気配は無いが、やっているような感じはする。

離れのようなものもあるし、

そこに医者が常駐しているのかしらとも思うが、

いや、橋もあるのだし、やはりやって来るのだろうと思う、、、。

小学校も見つけた。



　　古宇利小学校。


ここの門も閉ざされていて

「御用の方は職員室までどうぞ、、、」

というような事が書かれている。

喜如嘉でもそうだったが今時である。長閑ではないようだ。

　それにしても日曜だというのにほとんど島の人が見えない。

気配もあまり感じない。時折通るのはレンタカーである。

時に島の人らしき車もあるが、

通り過ぎるだけなので島であるという感じではない。

畑を耕すトラクターを見る。それほど広いとはいえないが、

まあ、自分でもトラクターを使うだろうと思う。

もしや高齢化が進みトラクターを操作出来る人が

頼まれて畑を回っているのかしらという感じだ。

　実は古宇利島にはヤギを観に来たのであったが

一向に出会えない。

以前来た時には何処でも見たような気がしたのだが、

一頭たりと見かけない、、、、。

方向音痴の私は見事に山羊小屋を外して

歩いているのだろうかと思う。

諦め次回に期待して歩みを進めると



　　　ミラーに映るエメラルドグリーン。



カーブミラーもエメラルドグリーンの海だった。





　　　　　　　　　　カワウソ