2009年01月28日
八重岳の桜
八重岳の桜
数年ぶりに八重岳を訪ねた。
時は「桜祭」。
平日ならそれほど混まないだろうとの期待もあって、
今日にした。
ほぼ満開の桜が迎えてくれた。
一度は歩いて観ようと思うけれど
4kmほどもあると聞いて諦める。
何しろ車でもきつい勾配続く山である、
ではあるが結構歩いている人がいる。
ほとんど一日をキャスター付きの椅子で過ごしている
私に出来る訳もないが、
妻は若い時に踏破したそうな、大袈裟か。
車で登るもだんだん込んでくる。
歩きの人は桜や仲間に気を取られ車には注意がたりない、
何度か怖い思いをさせられる。
さらに桜の枝ぶりが結構道路に突き出しており、
車の屋根やサイドを擦る。
時に避けなければならない太い枝もあり
進路変更すれば対向車線に入り、相手を止めざる得ない。
思えば車も変わった。
以前はトラックでも無い限り当たる事もなかった枝が、
今ではミニバンが多く、車高が高い、
私の車も180センチある。
桜を観に来たのか、いじめに来たのかと思う事となった。
申し訳ない、、、そんなこんなで渋滞する。
途中絵を描いているひとを見かける。
水彩画のようだ。
使い込まれたパレットを妻が確認する。
下る時にちょっと見せてもらおうかと思っていたが、
その時にはそこは渋滞していて
車を止めるどころではなくなっていた。
やむなく通り過ぎたが、桜より、そのひとの方が気になった。
車列に景色を遮られ
上手く描けなかったんじゃないかと心配する。
おまけに無遠慮に、思慮なく覘く人もいたのではないだろうか。
もっとも、私もそのひとりになるところだったのだが、、、。
中腹の出店などもあるパーキングでお弁当にする事にした。
車から降りたとたんに耳障りなBGMが耳を突く。
サウンドガードを持って来てよかったと思う。
自然に親しむなどといいながら我々は、
行楽地は喧騒にまみれていなくては落ち着かないらしく、
結局街のアミューズメントと同じ事となっている。
出来るだけ人込みを避け、
それでも点在するBGMのスピーカーからは逃れられずに、
園の端の方のコンクリートで出来たベンチセットに落ち着く。
妻お手製のサンドイッチを頬張りながら缶コーヒーを啜る。
妻を見やりながら、
その後ろ遠くの風景に久しく球体があるのを確認する。
近くの遊具では小さな子供連れの人達が思いおもいに遊んでいる。
滑り台、ブランコ、トンネル、
消防士のように降りる事の出来るポール。
私は外であまり遊ばない子供だったので、
はしゃぐ子供を見ながら
私もあのようにはしゃいでいれば
良い子に育ったのではないだろうかと思った。
しかし母にそんなことが出来ただろうか、
とも若い母親たちの子供の相手ぶりを見て思いもした。
もっとも私が「外はイヤだ!」
と言いきって母親の楽しみを奪ったのかもしれないし、、、。
遅い昼食になったせいもあってか
サンドイッチは殊のほか旨く
「やはり外で食べると、また違う美味しさがあるね!」
などと定型文でいえば、
「私が作ったから美味しいんです!」と笑いながら妻が返す。
うむ、新婚気分だ、、、
ぱぁかぁ~と友人の小学生にいわれそうだ。
食べ終え元気も出て来たので、やはり上まで行く事にした。
私は既に知っていたが、
妻は「ゲート」の向こう側にも公園と駐車場が
出来ている事を知らなかったので
その広いスペースにビックリしていた。
妻は私よりもさらにここへ来るのは久しぶりという事になる。
その駐車場も過ぎればまた「ゲート」があるだけで
不愉快になってもしょうがないから
少し高台になっている所に登って辺りを観てから下る事にした。
その時妻が、、、、
「なんでこの辺りには塔やアンテナがたくさんあるの?」
と聞いたが、その端から気付いたらしく、
取り繕っていたので、
「近くに便利なコンビニでもあるんじゃないの」
と私は返した。
カワウソ
Posted by ネコとウソ at 21:57│Comments(0)
│カワウソの話
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