2008年08月03日
人を咬みそうになった話
在りし日の大ちゃん
十年以上も前の話だが、
家には大ちゃんという猫がいて、
昼は出入り自由に暮らしていた。
大草原の小さな家というほどではないにしても
そのような環境にあった、、、。
その頃は、夫婦で夕方散歩するのを日課にしていた。
ある日の夕方、いつものように家を出て、
25メートルくらい行った角で、ふと家を振り返ると、
家の前に男性が立っていて、
連れていた犬三頭を、駐車場に放った。
私達はびっくりして走って戻った。
ナントその男性は、大ちゃんに向けて、
犬三頭をけしかけたのだ。
「何をするんですか!!!」
私達が走って来たので、
その人はシドロモドロに、
「その猫が、家のメジロを五羽も殺したから」
と、言う。
「家はどこなの?!」
近くらしい事は言うが、ハッキリ言わなかった。
何だか曖昧なまま、その人は犬たちを連れて去って行った。
時が経つほど、疑問は増えた。
だいたい犬が三頭もいる家のメジロを、
どんな技を使って大ちゃんが襲うのか?
その時、犬たちは何をしていたのか?
メジロの飼育数には法的制限があると聞いたことがある。
五羽もメジロを飼う資格のある人なら、
メジロのプロに違いなく、
プロがメジロを猫に襲われないための対策を怠るだろうか?
いやいや、大ちゃんがそんな離れ業をやってのけるなんて無理だ。
大ちゃんは生まれつき後ろ脚がちょっと悪くて、
運動神経は良くない。
走る後姿を見た知人が、
「あれ、この猫走り方がヘンだね」
と言ったこともあるくらい。
私はとても悔しかった。
夫が後で、
「君の方があの男に咬みつきそうだった」
と言った。
本当に咬みついてやればよかったと、今も思う。
大ちゃんは、その後犬を見ると敵意むき出しの猫になった。
猫には弱いのに、犬には襲い掛かる、、、。
とばっちりを受けたのは、隣のメリーさんだった。
ごめんねメリーさん。
ね こ
Posted by ネコとウソ at 22:30│Comments(0)
│こねねこの話
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