九龍城砦

ネコとウソ

2017年08月31日 17:30





     九 龍 城 砦

       宮本隆司
       彩流 社

 最近「ミニマリズム(ファイドン社)」を、

手に入れて喜んでいたのに、

はて、カオスともいわれる九龍城砦とな。

人のやることだから、

どこかに接点があるのではないかと、

考えてみるのだが、

世間は、

縦のものを横にするのさえ嫌な人と、

縦と横の概念すらないのではないかと思える人たちが、

混交して生きているわけで、

分かり合えないまま、

あるいは分かっているつもりで、

お互いを理解し暮らしているのか。

どうなんでしょう。

 近代という理想が、

「九龍城砦」を排斥したのだと思うが、

なに、

一歩入れば流行りの島型キッチンの上も、

カオスを呈しているのではないかと思う。

(書いてる端からヤモリが目の端を横切って行った、、。)

 歴史を見れば、

たかだか200年かそこらで、

人が変わる訳でもないようだが、

もうすっかり現代人でもって、

クリーンな私たちは、

九龍城砦をスケープゴートに、

知らんぷりを決め込んでいるのか。

 私はミニマリストであり、

つまりモダニストであるわけで、

ベッドは一時乱れても、形状記憶のように四角に戻る。

 猫の寝床は昨日よりも今日、

今日よりも明日はより猫の形になっていて、

これは巣というものだと思う。

私も動物ゆえ帰巣本能があるはずだが、、、。

リセットしては動物ではないふりをしても

「九龍城砦」を見れば、

ふと脳が混乱するのかしら、、、。



 新たに、猫のミーちゃんとの暮らしが始まって、

     14日目のわたし。


        カワウソ


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