十六日祭

ネコとウソ

2010年02月28日 22:03


  「後ろ指」ってどう指すのだろう、、、、。


            「十六日祭」


    沖縄タイムス、2/27「論壇」、「読書」欄


 色々な行事を世間のために、あるいは

後ろ指刺されないために日夜努力する我々庶民であるが、

指し方は中々うまくなっても、

指されるとめっぽう弱いという現実がある、、、。

ということで「論壇」(松久宗清)では

「十六日祭はあの世の正月ではありません」と住職が説く。

      では何か?



「生者も死者も悪行をなさず善行をなし、

 立派な人格を養っていき、

 迷いなく安らかさをなすという供養

 (供給養心を略して供養という)の日なのである」と話す。



 お話の中でおもしろいのは「やぶ入り」である。

奉公人のつらさ・苦しみを地獄の苦しみに例えたものからきた、

というところは庶民の悲哀そのものではないでしょうか。

して、

そのまま「葬式はいらない」島田裕巳著(幻冬舎新書)に移れば

「『仏典に根拠がなく、日本にしかない』という『戒名』」は、

はて、これはどうなっているのでしょうかと、

住職さんに聞いてみたくなるし、

さらに「美女と機械」原 克 著(河出書房新社)に目をやれば、

「勤勉に働く事が美徳に数えられるようになったのは、

 大衆社会化が始まってからのことだった。」とくれば、

何やらうっすらと私の中に浮かんできたのは、

健康であり、立派な人格で、勤勉なれば、

これ以上ない国民の出来上がりのように思えるのだが、

はたしてそれは私にとって素敵な事なのでしょうか、

ということである。

なにしろ勤勉で無かったせいか健康ではないし、

善行は最近始めた朝の散歩くらいだし、

中指はバネ指で後ろが指せないのである、、、。


     「美女と機械」読みたいな、、、。


          カワウソ




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