ネコとウソ

　家のクリちゃんが、

１９歳で天国に旅立ってしまった。

年々痩せていって、

最後は２・２キロと最盛期の半分以下だったが、

元気だったので２０歳も平気でクリアと思っていた。


　　今年６月頃、、、。

最近は、好きな時に起きて、好きな時に食べてという、

マイペースな生き方をしていて、

以前に最高齢のお年寄りが、

２日起きて２日寝るという生活だと知って、

とても感心したのを思い出し、

人も猫も年を取ると、

似たようなリズムで生きるのだと思っていた。

でも、食べなくなり、動けなくなり、

あっけなく逝ってしまった。

その間わずかに一週間。

静かに旅立った１時間位あとに、

Ｙさんがやって来た。

クリちゃんが呼んだと思えて泣けた。

クリちゃんはＹさんが大好きだった。

Ｙさんはクリちゃんの頭を撫でてくれた。

久しぶりに来たらこんな事になっていて、

彼も面食らったと思う。

１９年という年月は奇跡なのだけど、

いつまでも当たり前に一緒に居るものと、

勘違いさせる長さでもある。

取り残されて、情緒不安定気味な縞田君、

隠れて寝てばかりで人前に出なくなったミケ、

力が入らない私、

クリちゃんの不在にも、いつか慣れるだろうけど、

今はひたすら寂しい、

私達でいるしかないみたいです。

　　　　こねねこ