2009年09月02日
The Fall -落下の王国
「The Fall-落下の王国」
TSUTAYA DVD
「セル」を撮った監督の作品と知って、
是非観なくっちゃと思っていた。
やっと観たら私好みだった。
映像美と、おとぎ話。
夢のような世界という言葉があるけれど、
それを映像化するというのは、
何というイマジネーション、、、。
主人公の青年と5歳の女の子。
青年はモルヒネを手に入れたいがために、
女の子を利用するために、
思いつきで物語を語る。
荒唐無稽という、ステロタイプな物語。
物語に引き込まれていく女の子。
しかし、物語は命を持つ。
生まれてしまうと、それ自体が成長し、変化していくものだ。
この映画は物語の持つ、命という面をよく描いている。
語っている青年は、いつしか内面をさらけ出し、
弱さと苦悩を表現する。
登場人物たちは、物語の中で次々殺されていく。
女の子が殺さないでと懇願しても、
青年は自分の物語なんだからと拒否する。
そのやり取りには泣けた。
女の子はこれはもう私達の物語なんだと言ってのけたのだ。
これはものすごい死と再生の物語だ。
こねねこ
Posted by ネコとウソ at 22:18│Comments(0)
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