2009年07月27日
パフューム
パフューム
TSUTAYA DVD
何だか分からない映画で、
観終わってずっと気になっている。
私には、一神教の神というイメージがないので、
ヨーロッパの宗教がらみの映画が、
よく分からない。
主人公は天才的調香師である。
天才というのが、これまたよく分からない。
たぶん神の領域の人だと、オボロに理解している。
神の領域だから、普通の人間の能力を超えているのだろう。
だから、普通の認識、普通の常識、
普通の倫理感というものでは、理解できないだろう。
彼の「香りを永遠に閉じ込めたい」という願いは、
殺人に発展するが、
普通の人間の言うところの、
善や悪という概念では測れないようだ。
何しろ天才の話だ。
天才を普通の人の中の特に優れた能力の持ち主、
くらいに解釈したいのが人情だが、
天才というからにはそんなものでは無いと思う。
映画「アマデウス」が公開された時、
知り合いは、サリエリに思い入れて、
アマデウスが憎いと言った。
私は天才相手に憎いったって仕方ないと思った。
今も同じ考えだ。
天才をただの人の考えでは理解出来ない。
聖なるものと俗なるものも同じ事で、
言葉で言えば対語のようで、
なんとなく理解した気になるけれど、
聖なるものを、俗なる人間は理解出来ないと思う。
パフュームの主人公は、
この地上に天国の香りを出現させようとした。
アマデウスが天国の音楽を出現させたように、、、。
西洋の映画が天才を描くのは、
神を理解するための一つの考察なのかもしれない。
こねねこ
Posted by ネコとウソ at 21:56│Comments(0)
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