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2008年12月09日

「4分間のピアニスト」

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 お婆さんにほだされ、

クラッシックの調べにまどろむように見入っていたら、

最後になっても内容がつかめない映画だと思った。

 妻に尋ねれば、、、、、



 「最悪の人生にもかかわらず、

  お婆さんの手解きもあって、

  自らの人生に開眼する話なの、、、」



 といわれて、なる程と思う。

義理の父親にレイプされ、町へ出れば不良仲間に入り、

そのゴタゴタの中で殺人罪の身代わりまで引き受けて、

刑務所に入れば、妊娠が分かり、

しかし死産するという説明が映像に無く

少女の話だけだったので頭に入ってなかったという

頓馬な男性の私がいたのだ。

 それとも荒れたなかでピアノを

弾く少女の映像と音楽の心地良さが、

そのままコンテストのシューマンにまで

高く高くたどり着く透徹さを期待していたからか、

個々の出来事をスッポリ抜け落ちさせ、

最後の曲に何故モダンミュージックかと

舌打ちして訳が分からないと勝手に思ったようだ。



 言い訳までいえば字幕を見流していたかもしれない。

今にして思えばいろんなエピソードが

思い起こされるのだが、でもしかし、

後ろ手にピアノを弾くシーンの広告と

映画に流れる音楽は素敵で、

エピソードは映画的には漫然としていて、

特に頭に入っていなかったのは

私だけのせいではないようにも思われる。

 しかし、

女性である妻にはそのエピソードは

当然怒り心頭のものであり、

男性の私には漫然とした話しにしか

聞こえてなかったとしたら恥じ入るべきかもしれない。

それでも音楽は素晴らしく美しく流れていたように思う。

もちろん少女に降りかかった出来事(事件)は

許せるものではない。

 ピアノの天才の資質を持った少女と、

その境遇とを展開してみせるダイナミズムは

映画からは感じられないように思うがどうだろう。

今ひとつ分からないのはそこのところのようだ。



         獺






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Posted by ネコとウソ at 23:29│Comments(2)映 画
この記事へのコメント
僕もこの映画を観ました、最近観た映画では感動的でした。

最後の手錠のシーンが印象に残りました。
Posted by 音無館の独り言 at 2008年12月10日 00:17
 音無館の独り言 様

気になったのは、天才的才能をもった彼女はともかく、

では、他の受刑者はどうなるのだろうかと、、、

この映画的解決は「乗り越えのダイナミズム」だけ

だったのだろうかと思う。

ワシらほとんど脇役だし、、、、。


つまり「ロゼッタ」はどうなるかと、、、。



         獺
Posted by こねねここねねこ at 2008年12月10日 21:05
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