爪がささる

ネコとウソ

2013年09月01日 21:20


  オレは抱っこは嫌いだ、、、。


縞田君を強制退去させるために、

抱いて歩く時に、

いやがって体をよじっつて暴れるものだから、

後ろ足の爪が、私の唇にささった。

「ひぇ~」と縞田君を投げ出して、

消毒してテッシュで押さえていたけれど、

なかなか血が止まらない。

舌の先で確認してみたら、

なんだか細い傷だがえぐれているのだ。

恐る恐る鏡を見たら、

血が出ていて、傷がえぐれているかは分からない。

血が止まると、透明の液が覆っていて、

たぶん唇なのでたちまち修復が始まるんだろう。

唇から皮膚との境あたりに、

1センチくらいの傷と確認した。

痛くないのでたぶん大丈夫。

翌日にも腫れる事はなかった。

しかし、縞田君は抱っこが嫌いだ。

女の子達は「姫様抱っこ~」と言うと、

おとなしく抱っこされるのに、

「王子様抱っこ」は通用しないのだ。

爪がささったときはショックだった。

ところで、思い出した知人の話がある。

小学生の何年生の頃の話か覚えてないが、

飼い猫に顔面を引っ掻かれ、

幾筋かの傷が付いてしまった。

昔は傷に赤チンを塗るものと決まっていて、

親に赤チンを塗られたそう。

それで学校に行き、

運の悪いことに放送委員だった彼女は、

その日が当番で、お昼の放送に出た。

その学校では校内放送はテレビだったそうだ。

全校生徒が見ている校内放送に、

赤チンの縦じまの模様入りの顔で出演した話だった。

大人になって知り合った彼女の、

子供時代は知らないけれど、

まるで見た気になる話で、忘れられない。

ちなみにとても猫好きな彼女でした。

      こねねこ

関連記事