病気考

ネコとウソ

2010年10月14日 21:49




ちょっと前までヘビロテで「グーグーだって猫である 3」

を読んでいて、その本をカワウソに貸したので、

今度は「グーグーだって猫である 2」を引っ張り出して、

これもヘビロテで読んでいた。

この「2」は、大島弓子の卵巣腫瘍摘出および、

術後の化学治療の闘病記だ。

淡々と綴られているが、すごい事だなと思う。

毎日繰り返しても飽きなかった。

偏執狂的に読んでいたのは、

私の母に脳腫瘍疑惑が持ち上がったためだった。

事の起こりは私の曾祖母の家を母が訪ねて転んだ、

というものだった。

曾祖母は父の母の母で、

母からすると姑の母になり、

当然この世の人ではない。

今は父の従妹が住んでいるらしい。

その従妹を訪ねるよう父に言われて、

何十年ぶりにその家を訪ねたら頭から転んで、

一緒にいた妹が助け起こしたら、

血を流した上に顔が腫れていて、

あまりの事にびっくりした妹が病院に連れていき、

鼻の頭を2針位縫われて、

念のためCTを撮ったところ、何か白い影が、、、となり、

脳腫瘍の疑いでMRIの検査を受けた。

結果を聞きに行くと、あっさり脳腫瘍の疑いは晴れ、

(CTの精度のせいにされ)

その代わり、甲状腺の腫れが見つかり、

(画像を見ると素人目にも腫れているのが分かった)

脳神経科から外科に回され、

外科でまた検査をして、

腫れの中のでき物が良性であることが分かるまで、

何日もかかった。

その間母は脳腫瘍疑惑から、甲状腺ガン疑惑と翻弄された。

何事も無かったからよかったけれど、

その間中ずっと私は「グーグーだって猫である 2」を読み続け、

イメージトレーニングしていた訳だが、

それはもしもガンだったら、

手術を受けて化学治療を受けるというのではなく、

それを受けないという選択を母に勧められるか、

というものだった。

大島弓子は腫瘍切除の後、アシスタントが持ってきた本、

「患者よガンと闘うな」で落ち込んだ。

そりゃそうよね、すでに闘いのレールに乗っていた。

大島弓子の場合とんでもない痛みから始まっているので、

たぶん切らないという選択肢は無かったと思う。

(私だって苦しい痛みなら切ると思う。)

しかし、何かのついでにガンが見つかった場合、

激しい痛みは無く、今日明日どうこうというのでは無い、

それでも大方の人々は病院や医療を信じているので、

手術を受け、抗ガン治療や放射線治療を受けると思う。

母にもそれらの治療を受けるなとは言えないかも知れない。

でも最近の私は「病気は自ら作り出したので、自分でしか治せない」

という安保徹の考えに同調しているので、

やはり止めさせたい。

母のガン疑惑は解消したので助かったが、

一応、念のため安保徹の本をプレゼントした。

  こねねこ












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