ベンジャミン・バトン

ネコとウソ

2010年02月05日 22:29




      
       「ベンジャミン・バトン」


       TSUTAYA  DVD

      娼館でベンジャミンは思う、、、、

   「金を稼ぐことの意味を理解した、、、、
               喜びは金で買える」


 老人ホームの環境でベンジャミンが育っていくという設定で、

この映画は成功していると思う。

これが子供達の中で育てられたら、

その環境だと、異質だという事が前面に出て、

ほとんど宇宙人の話になったに違いない。

 「ピグミーの彼」がバスの中で白人の子供を脅かすシーンは

ウチナーンチュにとっては実に逆撫でて面白い。

未だにOKINAWAはOKINAWAであって

大和ではないようだし、

それなら琉球に戻してはくれまいかと思うも、

TOYOTA車には乗りたいといったところでしょうか、ハァ~。

それにしても46都道府県あるのだから、

どこかひとつでも任せろといってくれないものなのだろうか、、、、。

 老人で生まれ赤ちゃんに帰っていくという話は、

もうそれだけでそそるのであるが、

その荒唐無稽さも「人生何がおこる分からない」のまえでは霞む。

ベンジャミンが人生で遭遇することがらは、

実のところ健常人にとっては普通の事であるが、

ベンジャミンを通すことによって「私達の問題」が鮮明に見えてくる。

大局的には不老不死であり、

家族や父子、恋人といった身近にあるにもかかわらず、

いまひとつ理解に到らない、あるいは理解し合えないことや、

そしてあらゆる人生で遭遇する事柄がクッキリと見えてくる。

そんな中のひとつが冒頭の、ベンジャミンの娼館での感想であるし、

私的にとても面白かったのは

船長が「アーティスト!」と言ったときには身悶えしたほどである。

もっともこういう使われ方をされるのもアートなのであるが、

これは面白かったので良しとしよう。

 貧乏だと思っていたら長者になる、

ということではいかにもアメリカ映画的ではあるが

「ホルテンさんのはじめての冒険」もまた



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「人生何が起こるか分からない」ではあるものの、

はぁ~の感じがしないでもないし、

ではと「パンズ・ラビリンス」で人生はファンタジーであると見、




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して「ローズ・イン・タイドランド」では悲しい、、、。

何の話だっけ、、、そう、思考は錯綜し、

人生は何がおこるか分からないなのであった。 


     にしてもヒロインは通りで踊ってはいけないでしょ!

       車に轢かれますよ、ほんとに、、、、、。


             カワウソ





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