「マルタのやさしい刺繍」

ネコとウソ

2009年07月05日 20:37





       「マルタのやさしい刺繍」

       DVD  TSUTAYA


 タイトルやお婆さんが主人公では、

「刺繍ねぇ、、、」と思ってしまうが、おしゃれな映画だ。

モダンでもある。だってランジェリーだ。

サンエーのランジェリー売り場に1時間ほど滞在したいのだが、

昨今の不審者状態ではかなわない。

勢い「ニッセン」のカタログで吟味するも、

版権あるし、だからといって50着程買う訳にも行くまい、

そういう趣味?残念ながら、そうではないが

ブラとショーツを

絵に描いてみようと長年思っているのだが、、、。

 スイスの風光明媚な山村に、

その美しい風景に隠された男達の馬鹿。

まったく男って奴は呆れるよりしょうがないものだ

と思ってしまうのは「百年の孤独」のウルスラさんだけでは

あるまいと思う、

「地域の活性化」等とイイながら自分の親の面倒さえろくに

見きれんのに男達はプロジェクトをいう。

映画は西洋版「姥捨て山」なのでもあるが、

西洋で、女性であっても、

もちろん個を問われるわけでお婆さんにあっても毅然とする。

沖縄のオバーに在っても毅然としているが、

それはロクでも無い男に呆れているだけで、

どのみち部屋を片付け、

飯の用意をさせられるのを分かっての

アホクサ人生を達観してのそれであって、

ねぇちゃんに「オバーすごぉいぃ!」とかいわれるのは

チョー腹立たしいのであって、

「ヒィジャークサンディェカティクウワ」だっ!

という話としたい。全然違うけどチガウクモ無いとする。

 ランジェリーである。

私個人にあってもランジェリーの絵を

描こうと思っているのだが、

一応母が生きているうちは遠慮しておくかなどと考えていたが、

母が亡くなった今、

条件は整ったものの今ひとつ哲学的出自を見出せないでもいる。

それそれ、なにかしら賢しらでないといけないと

思っているから心筋梗塞にもなろうってもんだ!

描いてしまえばいいじゃないといわれればそれまでだが、

ポップな社会を生きてきたのに、人生は哲学だと頭が先立つ。

しかし近年は女性も頭が先立つのか、

情動的作家にあっても何やら論理化せんと激しくコンセプトし、

他者の感想(評)までもにもレクチャーしたがるようだ。

言葉を返して怒らせると

せっかくの「ホーハイ(海勢頭豊)」が、

女爆発?で論理も何も無くなりそうで怖すぎる、、、

余談でした。

 でっ、80過ぎのお婆さんが、

この風光明媚な山村でランジェリー屋さんを

始めたいというのだからもめない訳は無い。

例によって日和見や、

聞いた事も無い伝統や道徳など持ち出して来て圧力をかけるも、

(80歳のお婆さんにですか、とおっしゃるかもしれませんが、

世間という奴は赤子の手だって捻ります。)

彼女だって生きて来たんだ。

男だけが年を取れば立派になれるわけでもなし、

まして「シイジャンカイムンナラーシスンチナァ~」的、

剣呑なだけのカラ威張りで世間を渡ろうとする男こそ

失敗して命を縮めるのだ、、、

余談でした。

 ともかくも80歳のお婆さんは

亭主に止めさせられていたものを再開して

人生を生き返るのである。

その間に男がやっているものと言えば不倫か損得勘定だ。

しかしアレだねぇ、年を取ると親でも物に見えてくるんだねぇ、

いやなに、

「マースジキィシンイチカチョーチュン」

という話を聞くに及んでは

映画にリアリティも出てこようというものです。

ではあるが、

映画そのものは皆で

切実に楽しめるようになっていますので

御心配なくご家族でご鑑賞ください、、、。



          カワウソ



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