桜坂劇場 その5
こじんまりした場内は椅子が少しタイトなのを除けば悪くない、
先ほどからの親近感の延長にも思える。
そうそう、パンフレットにあったが場内、
場所によって冷房の冷えが違うので
その旨対策をというのが書いてあつて、
親切だなとジャケットを羽織ってきたがまさにその通りであった。
こういうのをホントのサービスというのじゃないのかと思うほどである
「なんたらかんたらはいかがですかァ~」というのはやはり違うでしょう。
いよいよ映画が始まった。
予告編が何本か流れ、コレを見たいなぁと思った瞬間
これぞ「タクシデルミア」であった!!
出直したい気持ちに何度もなったが、いかんともし難い、
ここはあきらめて、そのパリのエスプリに集中することにした。
「モンテーニュ通りのカフェ」いや、なかなかどうして楽しい映画でした、おわり。
では、ホントに面白かったのかいと言われそうなので、、、、
エー、まず「ジェシカ」が私好みのショートカットのスレンダーな女の子で、
ピアニストのオジサンが知り合いのカメラマンにしか見えなかったのはあれとしても、
富豪の美術収集家というのも出てきて、
知っている有名美術作品などが映画にリアリティをあたえ面白かった
では時代遅れのブルジョア映画かいといわれそうだが、
ブルジョア映画という言い回しの方が古臭いというもので、
パンフレットによれば
「一見華やかそうで、実は苦悩を抱える人々。
彼らが人生の交差点に立つとき、
人生賛歌の極上なドラマの幕が開ける、、、。」
とある。
うむう、なるほどであるが、
有名ピアニスト、富豪の美術収集家、
女優などのポジションに無い私達にはやはり縁のない悩みで、
フランス映画と言えば不条理なものじゃないのかいと思う向きとしては、、、
あッ、そうだったどうせ人生普段から不条理だから、
わざわざ那覇までやって来て不条理を見るのではなく、
映画らしい映画を見て少し楽しくしても罰は当たるまい
というのが今回の映画観賞会ではなかったかい、
と妻に改めて問われればそうであったと気をとりなすのでした。
では「タクシデルミア」はどうなる
結構キテいそうだぞ、、、、。
つづく
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