桜坂劇場 その3
短いが急な坂なので息を切らした、
もう映画館は見えている。
辺りは静かでのんびりし
雰囲気があり平和通りの喧騒はここには無い。
映画館の前はちょっとしたカフェテラスになっていて
年配の人達が寛いでおり、
いい意味での老人ホームのような気もする。
だからといって若い人を退屈させるというものでは無く、
知的好奇心が旺盛ならきっと満足できる空間だ。
昨今は、スポットとなると若者一色で
それこそ音楽という名の騒音に満ちているから
フィジカルディサビリティの私は辛い、、、。
私は左耳を事実上失聴しているのだが鼓膜が生きていて、
それが音に反響して痛い。
また全体(両耳)としては音がむしろ大きく聞こえ辛いのである。
であるからサウンドガードがはなせない。
これが何かと言えばヘッドホンから
スピーカーを外したものといえば分りやすいか、
つまり音、騒音を緩和してくれるのである。
しかしだ、それを白髪のオジサンが
ヘッドパッドよろしく装着し映画館に入っていくのである、
ほとんど「ノーカントリのシガー」に見えたかもしれぬのである、、、。
つづく
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