桜坂劇場 その3

ネコとウソ

2008年06月11日 12:21



 短いが急な坂なので息を切らした、

もう映画館は見えている。

辺りは静かでのんびりし

雰囲気があり平和通りの喧騒はここには無い。

映画館の前はちょっとしたカフェテラスになっていて

年配の人達が寛いでおり、

いい意味での老人ホームのような気もする。

だからといって若い人を退屈させるというものでは無く、

知的好奇心が旺盛ならきっと満足できる空間だ。

 昨今は、スポットとなると若者一色で

それこそ音楽という名の騒音に満ちているから

フィジカルディサビリティの私は辛い、、、。

私は左耳を事実上失聴しているのだが鼓膜が生きていて、

それが音に反響して痛い。

また全体(両耳)としては音がむしろ大きく聞こえ辛いのである。

であるからサウンドガードがはなせない。

これが何かと言えばヘッドホンから

スピーカーを外したものといえば分りやすいか、

つまり音、騒音を緩和してくれるのである。

しかしだ、それを白髪のオジサンが

ヘッドパッドよろしく装着し映画館に入っていくのである、

ほとんど「ノーカントリのシガー」に見えたかもしれぬのである、、、。

            つづく

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